元長者番付1位の人の株式投資術を真似してみたらどうなる?

長者番付1位の人のイメージ お勧め書籍

清原達郎さんってご存じでしょうか?

最近経済紙とかでも良く登場されてご自身の株式投資に関しての手法を披露されている方です。個人資産は800億円超で、2005年には長者番付の1位にも輝いた事があるというとんでも無いお方です。

元長者番付1位「清原達郎氏」今の相場で勝つ方法

東洋経済オンライン

私はこれまで奥山 月仁さんという日本のバフェットとも呼べる?投資家の方の長期投資の手法を参考に自分流にアレンジをして株式投資をしてきました。

ただ最近はちょっとアレンジを加えすぎて迷走してきており投資の成果もイマイチ、、になってきており、また原点に振返って偉人の方々の知見でも拝借したほうがいいな、、と思い始めていたところ清原達郎さんの書籍に出会いました。

まさに目から鱗、、、といいますがこれまで色んな本を読んできましたが正に実践で使えそうな知識がふんだんに詰まっていました。

この清原さんの投資術はというと、、超簡単に言ってしまうとネットキャッシュ比率の高い割安小型株に投資しろ!というものです。

詳細は是非書籍を読んで頂きたいのですが、基本的にはPERが10倍前後くらいの割安に放置された銘柄、という条件に更にネットキャッシュ比率が高い企業を選ぶ事を推奨しています。

わたし
わたし

ネットキャッシュ比率が高い企業ってどういうこと?

ネットキャッシュ比率が高い=流動資産(すぐに現金化出来る資産)+保有有価証券を7割掛けで計算した金額が時価総額の何%を占めているか、を分かりやすく数値化した比率です。

例えばネットキャッシュ比率が100%を超えているという事はその会社を買収(時価総額の金額で買取)して、すぐ現金化出来る資産を現金化しちゃえばゼロ円でその会社が手に入った、という事になるんです。

つまりそれくらい割安に放置されている会社、という事でして、こういった会社は現金を豊富に保有しているケースも多く、株主還元策(自社株買い、配当)もドンドン出来る財務状態なので、そんな会社がPER10倍前後という事は中長期(数か月∼3年くらい)では株価が上がっていく可能性が極めて高い、という事。

ただ一点気を付けなければいけないので業績が大幅に悪くなっていかない事が条件ですので、どんどん衰退していく企業を選ばない様にしっかり見極める必要はあります。。。
(通常が低い=成長性に期待が持てない、とみなされている銘柄が殆どだからです)

という事で上記条件に該当しそうな銘柄を四季報から選別し、ネットキャッシュ比率順に20社ほと並べてみたのが下記のリストです。(2024年3月18日発売の会社四季報 2024年2集・春号から選別)

会社名成長性PER配当利回り時価総額(億)ネットキャッシュ比率
TYK48.43.6%214127%
ハリマ共和物産48.21.82%123100%
村上開明堂3~49.72.87%60488%
大石産業37.72.94%10082%
SPK4~59.12.51%21580%
東葛ホールディングス39.03.00%2479%
日本プロセス414.73.44%11178%
横田製作所311.23.71%2578%
テクノ菱和310.52.48%40973%
ヤマダコーポレーション48.42.5%13971%
サンフロンティア不動産37.92.96%96771%
エスケイジャパン310.12.22%6568%
昭和システム49.03.73%6565%
菊水ホールディングス49.63.26%13263%
ジーエルサイエンス4~58.22.49%31363%
E・Jホールディングス48.93.03%28160%
シイエヌエス411.32.43%5558%
エスティック38.42.56%11054%
アクシスコンサルティング510.10%5053%
アイエックス・ナレッジ410.12.61%12250%
2024年3月末時点でのデータ

ちなみに成長性というのは過去10年分くらいの業績を見て1~5段階で私なりに評価した数値です。

1:ほぼ毎年の様にマイナス成長
2:毎年業績にバラつきあるが中長期で見ると右肩下がり
3:中長期で見てほぼ横ばい
4:毎年業績にバラつきあるが中長期で見ると右肩上がり
5:毎年ある程度明確に成長している

ちゃんと業績数字をベースにしていますが私の主観も入っている事は否めないので参考程度にて。

成長性が1~2の会社は除外していますので、つまりこの20社は清原達郎さんの銘柄選別方法+ある程度成長性が見られる(過去実績ベース)会社、という事になります。

ただ清原達郎さんはまず、この手法で会社をフィルタリングしてから個社毎に社長に面談を実施したり、かなり徹底して会社分析を行います。

実際サラーリマン投資家では社長への面談は難しいですが、会社HPやIR情報、その他ネット情報等を駆使して可能な限り情報を集めて、この会社は今後ある程度衰退せずに(理想を言えば成長性を維持出来るか)、という前提で銘柄選別を行う事になります。

ただ既にが10倍若しくはそれ以下の会社が殆どですので、大幅に業績が変動しない限り(例えば純利益が過去数年比で急に半分になるとか)は、そこから更に大きく株価が下がる可能性は低いと言えますね。

またこういった会社はある程度配当利回りも高い傾向になりますので、もし最悪の場合3年保有して株価が10%下がってしまっても、配当利回りが3%以上あればほぼ損する事は無い、という事になります。

あくまで参考ですが、では上記20社の銘柄は2024年6月末時点(つまり上記銘柄スクリーニングの約3ヶ月後)ではどうなっているのか?調べてみました。

会社名3月末時点時価総額(億)6月末時点時価総額(億)増減率
TYK214201-6%
ハリマ共和物産123114-7%
村上開明堂604587-3%
大石産業10099-1%
SPK21524213%
東葛ホールディングス242713%
日本プロセス1111208%
横田製作所25250%
テクノ菱和4093953%
ヤマダコーポレーション1391401%
サンフロンティア不動産967940-3%
エスケイジャパン65708%
昭和システム65662%
菊水ホールディングス1321417%
ジーエルサイエンス3133244%
E・Jホールディングス2812976%
シイエヌエス5551-7%
エスティック1101209%
アクシスコンサルティング50524%
アイエックス・ナレッジ122121-1%
2024年6月末時点での時価総額

以外にもネットキャッシュ比率上位4社はこの3ヶ月で見ると株価が下がっていました。

まぁ短期で見ると株価というのはランダムに動くものですので正直3ヶ月程度ですとあまり参考になりませんが、こんな結果でした。

また実際はこのリストはあくまで、ネットキャッシュ比率、過去からの成長性のみをベースに(目視で)フィルタリングしているので、抜け漏れもありますし、会社のBizモデル等の分析は出来ていませんのでその点は御了承ください。

もし興味ある銘柄があれば確りご自身で会社情報を分析頂き、今後の成長性が具体的に予想出来る(少なくとも大きく衰退はしない)、と確信が持てる銘柄に投資をする事をお勧めします。

この先1年くらい経過観察してみようと思います。あくまで長期投資が前提ですので、数か月の株価の動きに一喜一憂してはいけませんしね。

また半年時点(9月末頃)、1年後時点(2025年3月末頃)の上位20社の株価も記事にしていこうと思います!

それとは別に4半期に一回発売される四季報を見て銘柄リストの方も適宜更新していきます。

∼紹介したお勧め書籍∼

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