今Netflixで話題の”地面師たち”を原作と一緒に観てみました。
いやー一言で言うと面白かった!
規模や金額は全然違えど自分自身が実際に土地を購入している経験があるからこそ滅茶苦茶感情移入したり共感したりするシーンが多かったってのも、興奮を更に掻き立ててくれました。
え~、地面師って何ぞや
「地面師(じめんし)」という言葉は、日本の不動産取引や金融詐欺の文脈で使われることがあります。具体的には、不正に他人の土地や不動産を所有権を持っているかのように装い、偽の契約や取引を行う詐欺師を指します。地面師は通常、土地や建物の権利書や登記情報を偽造したり、所有者になりすましたりして、違法に利益を得ようとします。
なんて恐ろしいヤツらや!
え~、何それ、コワ、、、
「どうやったら被害に遭わずにすむの?」、、、と。。。
地面師による詐欺に騙されないためには、以下のような対策を講じることが重要です:
- 登記簿の確認: 不動産取引を行う前に、必ず登記簿謄本(登記事項証明書)を確認しましょう。これにより、物件の所有者や権利関係が正しいかどうかを確認できます。登記情報は法務局で確認することができます。
- 公的機関での確認: 不動産取引を進める前に、公的機関や専門の第三者機関での確認を行うことが重要です。これには、法務局や市区町村の役所での確認が含まれます。
- 専門家に相談する: 不動産取引には弁護士や司法書士、宅地建物取引士などの専門家に相談することが非常に重要です。彼らは専門知識を持っており、詐欺の兆候を見抜くことができます。
- 書類の確認: 取引に関する書類や契約書は細心の注意を払って確認しましょう。特に、署名や印鑑が正規のものであるかどうか、不審な点がないかをチェックします。
- 取引先の信用調査: 不動産業者や売主の信用調査を行い、その業者や人物が信頼できるものであるかを確認します。過去の取引履歴や評判なども参考になります。
- 実地確認: 実際に物件を訪れ、現地の状況や物件の状態を確認することも重要です。また、物件の管理状況や周囲の環境もチェックしましょう。
- 複数の確認手段を使う: 複数の情報源を使用して確認を行うことで、情報の正確性を確保します。たとえば、オンラインでの情報と実際の書類や現地確認を組み合わせると良いでしょう。
これらの対策を講じることで、不動産取引におけるリスクを大幅に減らすことができます。常に慎重に行動し、疑わしい点があれば専門家に相談することが大切です。
らしいですよ!ChatGPTさんがこう言ってるんだからまぁ間違いないんでしょう。
ただこの”地面師たち”ですが、多少脚色されているもの、実際に起こった事件を元に書かれた小説、それを元に制作されたドラマです。
何件かの事件が描かれていますが、メインストーリーはあの、かの有名な積水ハウスの地面師事件です!(興味ある方はChatGPTに詳細を聞いてみてね)
大手ハウスメーカー=不動産のプロ達が騙されてしまっているわけですから、もし素人が毒牙にかかったら、、、コロリと騙される事でしょう。
もし自分が地面師たちのターゲットにされたら、、(されねーけど)、、見破れる気がしません。笑
自分自身が経験した土地決済のシーンを思い出しながら、、、そんなゾクっとした悪寒を感じさせてもらいながらもハラハラの展開に一気見してしまいました.
(土地決済の様子は↓コチラの記事の後半で書いてます。今読み返すとアッサリだな。笑)
ちなみに私はこういった実話に基づいた原作小説なんかだと
原作 ⇒ 原作の元になった実話のルポルタージュ ⇒ ドラマ といった順番で全部くまなく見てしまう癖があります。(まぁ全部見ようと思うほど興味ある作品もそんな多くないんですけど)
ただこの作品に関してはより楽しんでみる為に順番はどうあれ全て見てみる事を強くお勧めします!
”地面師たち”の原作
まず結構ドラマと中身や設定が異なるシーンが多いです。
地面師たちがターゲットとする土地を徒党を組んで騙し売っていく、という流れは一緒なんですが、登場人物同士の馴れ初め話とか、細かい設定、登場人物の死に方等、、、
特にこの詐欺を行う上で最重要人物と言える、、、長井君、、違い過ぎやろ。。。
私はベタな設定ではありますが原作の長井君の方が何となく感受移入出来て良かったなぁ、、でも原作の長井君はドラマじゃ結構演じ辛いモンあるかもしれませんね。
やはり活字の方がドラマより情報量を多く収納できるのでより詳細な描写や背景設定等が書けますので原作はこんな感じなんやな~とまず読んでみる事をお勧めします。
原作の元になった実話のルポルタージュ
こっちを読んでいる方は意外と少ないんじゃないですかね?
でももし不動産投資に興味あるのであれば読んでおいて損は無いと思います。実際に会った事件のルポが書かれていますので、ご自身の不動産売買契約の際にも役に立つ内容が結構あるかと思いました。
全部で6種類くらいの地面師詐欺の内容が執筆されているんですけど、大きく分けると地面師って下記の様な手法を取るみたいです。
①地主に成りすまして、買主に支払いさせてトンずらするパターン
このパターンが地面師たちの小説やドラマで描かれている部分ですね。このパターンだと実際の地主の土地はそのままなので、地主から見ると何も損してません。損するのは買主のみ。
でも実際の手口はこれだけじゃないんですって。
②地主の土地を勝手に本当に売っちゃうパターン
実際に土地の所有権を第3者に移しちゃって、その後転売を繰り返してロンダリングしていくパターンもあるみたいです。
そんなこと出来るの。。。?って感じですが、実際に本の中で描かれている新橋の地面師詐欺の事件とかは勝手に地主の土地が売買繰り返されており、よく分からない状態になってたみたいです。
上記の2つのパターン以外にも応用版みたいのがあるんですけど、①に近いですね。是非興味あればy本で見てください。
Netflix版 地面師たち
これはもう役者さん達の演技力とキャラクターに脱帽って感じですね。
原作読んで流れが分かってても結構原作と違う箇所もあって、ずっとハラハラドキドキが止まりません。
特に主演の豊悦と綾野剛の演技力には脱帽、、、この2人の演技を見るだけでも価値があります。特に豊悦さん、、、、マジでカッコよすぎます。 (ちょっとサイコ感強すぎではありますが。笑)
それを支える脇役陣もいいんですよね~、小池栄子さん、ピエール瀧さん、原作読んでるとハマリ役すぎて、、、
特にピエール瀧さんの不動産詐欺を担うちょっと小物感漂うメンバー的な演技が凄い好きでした。あと北村一輝さんがもう違和感無さすぎます。ジャンキーの演技上手すぎ。笑
こんな感じで不動産投資に興味のある方であれば漏れなく楽しめる作品だと思います。
原作からでもドラマからでも実際のルポルタージュからでも、興味がある先から是非どうぞ!