はい、以前の記事で清原達郎さんの投資手法をもし真似してみたらどのくらいのリターンが得られるのか?という検証を行いました。その際は四季報から割安ネットキャッシュリッチ企業の発掘・リスト化を行い、ネットキャッシュ比率が高い順に並べ、調査を行ってから3ヶ月後の株価を確認してみました。
3か月後の株価に関しては正直そこまで大きな変動は見られませんでしたが、では6カ月が経過した今どうなっているのか?を懲りずに再度確認してみます。
あくまで参考ですが、では上記20社の銘柄は2024年6月末時点(つまり上記銘柄スクリーニングの約3ヶ月後)ではどうなっているのか?調べてみました。
※当時の率というのはネットキャッシュ比率です。
会社名 | 3月末時価総額(億) | 当時の率 | 10月頭時価総額(億) | 増減率 |
TYK | 214 | 127% | 186 | -13% |
ハリマ共和物産 | 123 | 100% | 108 | -12% |
村上開明堂 | 604 | 88% | 592 | -2% |
大石産業 | 100 | 82% | 97.5 | -2.5% |
SPK | 215 | 80% | 205 | -5% |
東葛ホールディングス | 24 | 79% | 39 | 63% |
日本プロセス | 111 | 78% | 150 | 35% |
横田製作所 | 25 | 76% | 25 | 0% |
テクノ菱和 | 409 | 73% | 468 | 14.4% |
ヤマダコーポレーション | 139 | 71% | 125 | -10% |
サンフロンティア不動産 | 967 | 71% | 880 | -9% |
エスケイジャパン | 65 | 68% | 62 | -4.6% |
昭和システム | 65 | 65% | 61 | -6.2% |
菊水ホールディングス | 132 | 63% | 123 | -7% |
ジーエルサイエンス | 313 | 63% | 309 | -1.3% |
E・Jホールディングス | 281 | 60% | 292 | 4% |
シイエヌエス | 55 | 58% | 45 | -18.2% |
エスティック | 110 | 54% | 99 | -10% |
アクシスコンサルティング | 50 | 53% | 51 | 2% |
アイエックス・ナレッジ | 122 | 50% | 108 | -11.5% |
う~ん、、、、、全然パフォーマンス良くないね、、、
仮に全銘柄に100万円ずつ均等に投資していたとすると(100万×20銘柄=2,000万円の投資)、、6か月後のリターンは大体6万円になります。つまり利回りはたったので0.3%です!
ちなみに前回の記事で3ヶ月後の株価をチェックした際はこんな感じでした。
会社名 | 3月末時点時価総額(億) | 6月末時点時価総額(億) | 増減率 |
TYK | 214 | 201 | -6% |
ハリマ共和物産 | 123 | 114 | -7% |
村上開明堂 | 604 | 587 | -3% |
大石産業 | 100 | 99 | -1% |
SPK | 215 | 242 | 13% |
東葛ホールディングス | 24 | 27 | 13% |
日本プロセス | 111 | 120 | 8% |
横田製作所 | 25 | 25 | 0% |
テクノ菱和 | 409 | 395 | –3% |
ヤマダコーポレーション | 139 | 140 | 1% |
サンフロンティア不動産 | 967 | 940 | -3% |
エスケイジャパン | 65 | 70 | 8% |
昭和システム | 65 | 66 | 2% |
菊水ホールディングス | 132 | 141 | 7% |
ジーエルサイエンス | 313 | 324 | 4% |
E・Jホールディングス | 281 | 297 | 6% |
シイエヌエス | 55 | 51 | -7% |
エスティック | 110 | 120 | 9% |
アクシスコンサルティング | 50 | 52 | 4% |
アイエックス・ナレッジ | 122 | 121 | -1% |
この時は同じ様に仮に全銘柄に100万円ずつ均等に投資していたとすると(100万×20銘柄=2,000万円の投資)、、リターンは大体40万円でした。。つまり利回りは約2%です!
まぁこの投資方法は基本中長期(1年~数年)でリターンを狙っていくので半年くらいの時間軸ではあまり判断しない方がいいとは思いますがやはり銘柄によってかなりパフォーマンスに差が出ていますね。
割安キャッシュリッチの上位5位までの銘柄、特に1位のTYKと2位のハリマ共和物産が10%以上下落しているのは少し以外ではありますが、もう少し長期で見てみないと結論を出すのは早いかもしれません。
2024年8月頭の日本株の暴落の際に一緒に下落したまま、戻り切っていない会社がまだ多い印象ですね。日経平均自体はもう戻ってるんですけどね、、、
上位3社の企業に関しては別記事で企業分析も行っているので興味ある方は参考にしてみてください。
しかしこの10月頭時点での各銘柄別の株価の中で気になったのは東葛ホールディングス(63%増)、日本プロセス(35%)、です。
突出して上がっているので少し調べてみると、、、
■東葛ホールディングスの株価推移
何と歴史的暴落のあった8/5以降株価が一気に300円程度上昇しています。何があったのかというと、、、オートバクスが1株810円でTOB実施へ
何とオートバックスがTOB(株式公開買い付け)していました、納得。。。
■日本プロセスの株価推移
株価推移を見ると7/8から一気に値が切上がっています。何があったのかというと、、
日本プロセスが急伸、配当方針の変更 「連結配当性向約50%以上を目標」→「連結配当性向66%を目標」に引き上げた事が好感され、株価が一気に上がっています。8月頭には暴落していますが、すぐ戻しており今は最高値圏ですね。
更に直近の決算も非常に好調です。9月30日に発表されたばかりの第1四半期決算は過去最高の業績です。この企業地味ながらもずっと20年近く増収・増益を続けておりこういった会社を上手く探して投資できるといいですよね!
この2社は割安キャッシュリッチ企業としては非常に良いメースモデルですね。こういった企業を探し出して投資出来ていけば資産がどんどん拡大出来るはずです。
まぁピンポイントで探し出すのは中々難しいのでやはり分散投資していくしかないかもしれませんが、、、