はい、コロナショックという最大のチャンスを存分に活かしきる事が出来なかったわけですがその当時は「せっかく勉強したのに、市場平均以下かよ!?」と葛藤したものです。
例えばかの有名なウォーレンバフェットが運営するバークシャー・ハサウェイですが、1,965年以降の投資パフォーマンスは平均20%のリターンとのこと。(対してS&P500は9.9%だそうです)
バフェット自身は1940年代から投資を始めたらしいので個人のパフォーマンスに落とし込むと更に高くなるのでしょうね。
マネックス証券 初めての米国株投資
ちなみに私が投資手法の参考にさせて頂いている奥山月仁さんも自身のブログ内で投資成績を公開しておりまして、2008年頃から14年で100万円を24倍にしています。
当然年によって浮き沈みはあると思いますが平均すると大体25~26%くらいの年間リターンでしょうかね。ちなみに殆どの個人投資家のリターンは5%程度が現実的、と言われているそうです。(上手くいけば10%程度)
私はその少し上の10~15%程度を目標としていました。仮に平均12.5%のリターンを毎年安定的に残せて行けると20年ほどで10倍程度になる計算になります。充分夢のある数字ですよね。
よって真面目に投資を始めた年(2019年)を元年とするとこんな感じのリターンですね。種銭の額が違うので絶対額は変わりますが%で見るとこんな感じです。
2019年:400万 → 550万 (+38%)
2020年 : 1,600万 → 1,800万 (+12.5%)
うん、冷静に見れば悪くない! 2020年は日経平均(30%)に負けていますが、大事なのはこのパフォーマンスを安定的に続ける事ですからね! と言い聞かせました。
ちなみに2020年に一気に投資額が増えているのはそれまでの貯金や、現金化出来る資産を一気に株式投資に投じたからです。(流石に1年分くらいの生活費は手元に現金として残していいましたが)
そしてよく言われる事ですがやはり投資額は最低でも1,000∼2,000万円くらいは種銭が無いと中々絶対額のリターンが大きくなりませんよね。
100~200万円とかを投資して仮に奇跡的に20%∼30%とかのパフォーマンスを上げられる年があってもいいとこ数十万円の利益ですから。人それぞれだとは思いますが、それだとあんまり勉強にも熱が入りづらいかもしれませんよね。(少なくとも私はそうでした)
それが1,000∼2,000万円まで投資額を増やせれば年間の絶対額リターンは下手するとその辺のサラリーマンの年収くらいになりますから、1本収入の柱が出来るイメージですよね。しかも税金は幾ら稼いでも一律20%なのですから。
当然マイナスの影響も大きくなるわけなので、しっかり損をしない様な勝てる可能性の高い銘柄探しや分析にも熱が入る様になります。
勿論投資は複利で運用する事が資産を増やしていくには絶対条件なので、どんどん上積みされていくリターンは再投資しなければいけません。
まだ資産額が大きくなる前に調子に乗って散財しては意味ないですよ。(と、自分に言い聞かせながら無駄遣いしない様に心がけてはいますが、、、これも簡単ではないのですが。。笑)
コロナ発生~1年の間の投資環境は?
2020年3月に発生したコロナショックでしたが過去に例が無かったくらい株価の戻りは早かったですね。リーマンショックの際は結局東日本大震災等の影響もありましたが、日経平均株価がしっかり反発するのにはアベノミクス後の2012年頃と約4年を要しました。
コロナでは過去に類を見ない状況だったとはいえ、大きなダメージを受けたのは外出が出来なくなったことにより、外食産業や、旅行産業等のサービス業界が中心でした。
リーマンショックの際の様に金融や銀行が不全化して全産業に不況が伝搬していった様子とは少し異なりましたよね。それとリーマンショックから生き残った企業というのはやはり筋肉質になっていて財務状態も健全なところが多くなっていたので、1~2年くらい不況が続いても耐えられる様な体質になっているところも多かったのかな、と思います。
実際はコロナ特需という新たな市場を生み出し(一部は需要の先食いでしたが、、)、それに加え各国のコロナ支援の経済対策で金融緩和をジャンジャン行った事で金余り状態が発生してドンドン株式に資金が向かう、という構図だったようです。
その頃私としては奥山さんの書籍の通りバリュー株投資に傾倒していた事もあり、基本は低PER株しか手を出してなかったのです。(PERの基準は10倍以下~精々15倍まで)
なので所謂旧マザース市場の高成長銘柄には手を出さない様にしていました。
ただ2020年コロナ後で株式市場を牽引したのはテーマ株やマザーズの高成長株でした。そっちのパフォーマンスが際立っていただけにやはり多少PERが高くても高成長銘柄も組み入れた方がリターンも大きくなるのでは?と感じ始めていたのです。(我ながら単純やな・・)
グロース市場は上記チャートを見て頂く通りコロナから半年でほぼ市場高値圏に値を戻し、様々なテック系の高成長・高PER株が何倍高というパフォーマンスを残していました。
そしてそんな時に丁度こちらの本に出合ってしまいました。
何て魅力的で夢のあるタイトルなんでしょう。笑 10万円から1億って、、、、1,000倍!!??
まぁこのタイトルは実際大分大げさなんですが、割安なバリュー株投資とは少し違った視点での投資方法が書かれていました。
ざっくり言っちゃうとPERよりもとにかく成長性や勢いを重視して、1年以内に株価3倍が狙える銘柄に多くても3銘柄くらいまでに集中投資しよう!という内容です。
高成長・高PER株は値動きも非常に大きく、勿論一度上げ始めると一気に上がりやすい事もありましたが熱が下がるとあっという間に下落していく事が多いので素人に毛が生えた程度の私には非常に荷が重く感じていました。
ただこの書籍には具体的な過去の成功銘柄の事例やその銘柄に共通する要素等も具体的に書かれており、、、、、
これは当たれば大きいし、、夢があるな、、、ちょっとこの考え方も取り入れて銘柄選びしてみるか。。。
と考え始める様になりました。
それまではちょっと実態がイメージし辛いIT業界ですとか、ソフトウェア系、プラットフォーマー型でビジネスを行うテック系企業の業態はちょっと敬遠していたのですが、2020年の半ばはマザーズのそういった銘柄がとにかく上昇していた事でチャンスを逃してしまった後悔も強く、候補に入れて考え始めました。
2021年の投資銘柄の選択とパフォーマンスはいかに!?
結論から申し上げてしまいますと、2021年3月→2022年3月の1年間のパフォーマンスは市場平均と比較すると大分いい結果を残せました。(コロナショックから換算しているのでこの期間でパフォーマンスチェックしてます。)
簡単に比較出来る対象としてこの1年の日経平均とマザーズ指数のパフォーマンスです。
2021年3月の日経平均:29,000円程度
2022年3月の日経平均:27,000円前後 (-7%程度)
2021年3月のマザーズ:1,200円程度
2022年3月のマザーズ:730円前後 (-39%程度)
マザーズの下落酷いですね。。。この暴落には幾つか原因があります。
1つは米国の急激な金融引き締めによる金利上昇により新興株やIT関連株に売りが出ました、2つ目はロシア-ウクライナの戦争によるリスク回避、3つ目はコロナ禍で異常な程高騰していた新興銘柄のメッキが剥がれて正常値に戻した、といった理由からでした。
そして私の持ち株のパフォーマンスは、と言いますと、、、これまでの整理も含めて書き出してみます。
・2019年(5月∼12月) :400万 → 550万円(+38%)
・2020年(3月∼翌3月) :1,600万 → 1,800万円(+12.5%) ※配当込み
・2021年(3月∼翌3月) :2,100万 → 2,650万円 (+25%) ※配当込み
※元金も毎年追加してますが、運用益のみの年間リターン(%)です。
お、、、結構いい感じなんじゃないの
市場平均と比較するとかなり良いパフォーマンスなんではないでしょうか。
勿論この時点では利益確定していない銘柄もパフォーマンスに含まれているので確定利益、というわけではありません。
日経やマザーズの指標がこれだけ落ちていた外部環境の中でここまでのパフォーマンスが残せたのは非常に自信になりましたね~、ちょっと俺日本のバフェットじゃね?とか調子に乗ってました。
まぁこの変な成功体験がまた仇となるのですが、、、笑(またかよ)
それは追々書いていくとして、、
次回の記事でこのパフォーマンスを残す主役となってくれた具体的な銘柄の紹介と要因の分析をしてみようと思います。
~本日のお勧め書籍∼