財務3表をざっくり理解する為にお勧めの本

財務3表の学びの為のお勧め書籍のイメージ お勧め書籍

サラリーマンやってると企業の財務3表、決算書はしっかり読めるようになった方が良い!とかよく言われますよね。

でも実際のところ、金融系や投資ファンドなんかに務めている方や財務・経理、IR等に所属していらっしゃる方以外はBSとかCF計算書まで気にして読むことってそんなにあるでしょうか?

正直普通に仕事するだけであれば精々取引先のPLや決算説明資料、中計資料くらいしか読まないと思いますし、それだけ見れば仕事上で知っておくべき情報って殆ど網羅できます。(と思うのは私だけでしょうか?)

勿論BSやCF計算書も読めないより読めた方が良いに決まっていますが、実際実務で普段から使っていないと中々感覚的な理解が進みませんし、すぐ忘れます。(私だけかもしれませんが、、、笑)

個人的に感覚的な理解(パッと見て何となく理解できる)ってすごく大事だと思ってまして、これは基本的な知識+あとはひたすら経験をする事が重要だと思っています。

普通にサラリーマンやってるだけだとこの感覚的な理解に至るまで中々経験値を積むほどの必要性も無いですし、そういった気持ちに駆られる事もあまりありません。

ただそんな中で株式投資や不動産投資を行うにあたっては財務3表がもっと身近な存在になってくるように思えます。

何故なら株式投資ではその企業の財務健全性、試算構成、キャッシュフローの流れをある程度理解できるとその会社が将来どうなる可能性が高いのか?という事が想像し易くなりますし、その想像がかなり重要なファクターを占めています。

また不動産投資では正に自分自身が財務3表に近い資料を作成し、金融機関からの融資を引っ張る様なシーンもありますし、全部自分に跳ね返ってきますから「分かんない」では済ませられません。

何となく理解している方も多いとは思いますが、もしもっと体系的に学びたい、しっかりある程度言語化出来るレベルまで学びたい、という思いをお持ちの方に自身をもってお勧め出来る3冊をご紹介します。

冥途の土産に教えてやろう

まずはこれを読めば間違いなし

まだ初心者を自認する方、断片的にしか財務3表が理解出来ていないという方はまずこちらを読んでください!

超分かりやすいうえに、読み物としも面白いのであっという間に読めてしまいます。特に財務3表、会計という言葉にアレルギーを感じる方は是非まず手に取って頂きたいと感じる1冊です。

私もこの本を最初に手に取る前、まだ若かりし頃に会社でBS(バランシート)の対策年比のデータはありますか?なんて頓珍漢な質問をしていました。

いや、BSの昨年からの変化の把握も大事な事なんですけど完全にPLを見る的な感覚での質問でしたので、根本的にBSがどういうものなのか分かってなかったんですね。

こちらの書籍はある経営者の父を持つ娘さんが自分で事業をゼロから立ち上げて、規模を拡大していく様子をストーリー仕立てで描いており、その成長に伴って財務3表がどのように変化していくのか、その時々の重要なポイントは何なのかを一緒になって学べる内容となっています。

会話主体で進んでいくので物語感覚で読めます。(下記は冒頭の一部抜粋)

ヒロイン
ヒロイン

父さん、ちょっといいかな?

この書類をチェックしてもらいたいんだけど、、、、

ヒロインの父
ヒロインの父

お、いいんじゃないか、ただ会社の目的のところはアクセサリーの販売だけじゃなくて、もっといろいろな項目を書いておいた方が良いんじゃないかな、、、(以下略)

こんな感じで父が娘にアドバイスや方向性を導いてあげながら成長していく姿が描かれています。

会社が立ち上がった初期の単純な資産構成のBSから、会社が成長するにあたってそれがどう変化していくのか?を順を追って学べますので、多少ストーリーに感情移入している事もありスッと入ってきます。

多くのこういった財務3表を学ぶ書籍は大体が既に完成された大企業のBS等を例に解説している事が多いのでイマイチ規模が大きすぎたり中身が複雑すぎて本質的な基礎の部分が中々理解出来ないんですよね。

この書籍はそんなモヤモヤを払拭して一気に財務3表の解像度を上げてくれると思います。

お次はより体系的な学びが得られる書籍

はい、上記の書籍で何となく会計・財務3表へのアレルギー感も薄れたと思います。

次に是非読んで頂きたいのはこちら。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この著者は最初の本と同じ方です。出版年はコチラの本の方が古いのですが、全ての基礎が詰まっている本と言えます。

最初の本より若干解説っぽい項目も多いので少しだけハードルは上がりますが、しっかり読めば必ず会計・財務3表の概要がすっきりと頭に入ってきます。

細かい本の解説はしませんが、一番しっくりくるキーワードは「財務3表は繋がっている」です。

PLは普段から使うし何となくわかるけど、、BSとCF計算書がよく分からない、、、こういった方って結構多いと思います。

ただこの書籍に書いてある通りPL・BS・CF計算書のお互いの関係性、繋がりをしっかり理解できると驚くほどすっきりと理解出来ます。

その繋がりを図式化するとこんな感じです。(書籍からの抜粋です)

財務3表の繋がり

この図だけだとまだすっきり入ってこないとは思いますが、本をしっかり噛みしめながら読んでいけば何も問題ありません。

とりあえず3回通して読めば間違いない

安西先生 とりあえず読んでみよう

最後の仕上げはこれだ!

はい、上記2冊を読んだ方はもうお勧めしなくても既に手が伸びていると思います。仕上げはこちら。

またしても同じ著者である國貞克則氏の書籍です。 タイトルの通りこれまで学んだ知識をより実践に則して学ぶことが出来る様になっています。

まさにホップ・ステップ・ジャンプ、、、しかも3冊全部買ってもKindleなら2,000円くらいです。変なセミナーとか行くよりこの3冊を読み込んだ方が絶対コスパ良いです。

もうここまで来たら細かい本の説明は入りませんよね、既にあなたは読みたくて読みたくて仕方なくっているはずです。

読みたくて震える
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