皆様もし本業の年収をもっと増やしたい、と思ったら当然年収の高い会社に入社するのが一番手っ取り早いですよね。キーエンスという会社をご存じでしょうか?
殆どの人がご存じかと思いますが、年収が日本一高い会社として有名ですよね。
2023年3月期の有価証券報告書によると平均年収は2,279万と信じられないくらいの高収入集団です。
ただ一方で超絶激務で30代で家が建ち、40代で墓が建つという言葉も有名ですね。
また驚くべきは営業利益率で、何と55%という数字を叩きだしています。しかも製造業です。
この数字がどれだけ凄い事か、、、ある程度会社の決算書を眺めたりしたことある方なら分かるかと思います。
私はずっと昔から不思議でした
なんでキーエンスはこんなに高い利益率を叩きだせるのか、そしてその結果これだけの年収が確保されているのか、、、
当ブログはサラリーマンが不動産や株式投資などを行う上で少しでも参考になる様なリアルな情報を提供していきたいと考えています。
ただ投資をするには種銭が必要。これは残念ながら紛れもない事実です。
株式投資であれば1,000万∼2,000万円くらいあると年間のリターンが上手くいけば100万円を超えてきます。
不動産投資であれば1億の1棟アパートを購入しようとすれば最低でも自己資金、諸費用の捻出で1,000∼1,500万円程度の現金が必要です。(下手するともっと)
つまりある程度投資で果実を得れる様になるには最低でも1,000∼2,000万円以上種銭を作らなければいけません。(勿論積立投資でコツコツ積み上げていく方法もあります)
そして一番手っ取り早く種銭を作る方法は、、、当たり前ですが年収が高い本業を持つことです。
キーエンスの高収入の仕組みを少しでも理解出来ればキーエンスに入社するとまでいかなくても、何か本業を選ぶうえ、転職するうえでのヒントになるかと思います。
前置きが長くなりました。
これまで色々キーエンス関連の記事・書籍を探してきた私だからこそ断言出来ます。キーエンスの秘密・ビジネス仕組みに関して一番理解できる書籍はコチラで間違いないでしょう。
単純に読み物としても面白いので絶対一度は読んでみる事をお勧めします。ご自身の会社の営業の仕組みと比較するだけでも大きな気づきが得られると思います。
細かい話は是非書籍で読んで頂ければと思いますのでポイントだけ紹介します。
営業力強化のロープレ
実際に働いた事は無いのであくまで書籍上の話ですが、キーエンスは人が育つ・成果が出せる仕組みを徹底的に作り上げてきています。
例えば毎日の様に先輩社員・上司等とロープレ(商談シュミレーション)を繰り返す。10~15分だとしてもそれを継続的に行う事で筋トレの様にしっかりと体幹(営業力の基盤)が鍛えられるといいます。
ほんとに毎日の様に
キーエンスと言うと超体育会気質という印象もあるので、土星罵声が飛び交うようなロープレなのかと思いきや、、、決して上からではなく、あくまで「改善」を目的に双方でアドバイスを行うような形で行われるようです。結構意外、、、笑
新入社員は朝昼晩の3回のロープレを最初の1年半ほぼ毎日やったという人もいるそう。営業日を20日/月とすると、、、1年半(18カ月)だと約360日ですから1,000回くらいロープレやっているという事ですね。
アッパレ
1分単位で書き込む外報
個人的に、最も言うは易しやるは難しの部分でキーエンスの最強の営業力の礎になっているのはこの部分なのかな、と感じます。
「商談から5分以内に書く事」が暗黙ルールになっており余計な主観や細部の情報が抜け漏れ無い様になっているとのこと。
更に凄いのはキーエンスの営業マンは顧客訪問日には10件/日前後の訪問を実施するらしいので、これだけのデータがドンドン蓄積されていく事ですよね。
大体週に2日は社内でアポ取りや面談の提案資料準備等に充てる様で、3日は10件/日の訪問とされている様で、月間で120件/人程度の顧客情報が蓄積されていく、という事です。
キーエンスの従業員数は約8,000人ですので、半分が営業と考えると4,000人×1,500件/年=600万件の顧客訪問レポートが蓄積されるわけです。しかも次に書く様に細分化されたKPIに沿って。
このデータ解析を社内別部隊(販売促進部隊)で分業で実施し、営業部隊にフィードバックしていく、というサイクルが出来上がっており、超データを重視した営業が行われている、というわけです。
今は殆どの会社でSF等のCRMに情報を集約する動きを取っているかと思いますが、ここまで徹底して集約したデータを効率的に活用する仕組みまで出来ている会社は無いでしょう。
この仕組みの徹底化出来る文化の醸成がキーエンスの強みの最大の源泉なんでしょうね~
営業を上手くする、細分化されたKPI
キーエンス営業マンの営業力は決して、属人的なコミュ力でも、精神論でもない事がよく分かります。
超細かくKPIが設定されており、それを達成するように行動すると必然的に超効果的且つ効率的な営業が出来ている、という仕組みになっています。
例えば、日々のアポ電話の件数、商談件数、訪問者数、キーマンのフォロー率、初めてコンタクトした会社数、純粋な接触者数、デモの実施回数、などなど
数十個のKPIが設定されているそうです。そして部署や個人単位での比較、昨年度比等様々な視点での可視化がなされ、決してさぼる事が出来ない様な体制が敷かれています。笑
営業が上手い人はKPI上の数字がどうなっているのか?を分析すれば要因が一目瞭然になるわけですので、どんどんそのやり方を社内で伝搬させていき、今の最適化された形が出来上がってきています。
私の会社もそうですが、まだまだ「先人から学べ」という点においては感覚的な面や精神論的な面が強いので、このKPIの徹底ぶりと成果というのは非常に勉強になるところですね。
即納への拘り
営業力を補完する武器として、即納への拘りです。
何とキーエンスには1万種以上の製品群を保有している様ですがその殆どを即納対象としているとのこと。国内に関しては99%以上の製品が当日出荷対象とのこと。
製造メーカーの方であればこれがどれだけ凄い事でまた一見どれだけ非効率に(見えるか)感じる事だと思います。
しかし結果としてこれだけの高い利益率を残している訳ですから、決して「非効率」では片づけられませんよね。
キーエンスの年収が2,000万円を超える理由
上記に記載しただけではありませんが、これらの要因からキーエンスは顧客の潜在的ニーズを圧倒的に早く掴み、圧倒的に早く提案し、圧倒的に早く納入できる仕組みが整っています。
しかも新製品を企画・開発する際の1つの基準は粗利率8割、、、
普通に考えればそんな割高な製品を顧客が買うのか?と思うところですがそれを実現している事は業績からもしっかりと見て取れます。
そしてこうして稼ぎ出した圧倒的な利益をしっかりと従業員に還元しているからこそ、これだけの高収入を可能にし、恒常的にこの仕組みを継続出来ているのだと思います。
年収500万でこの仕事やれって言われたらタダのブラック企業ですよね。普通に見ればついていくのがかなり大変そうな仕組みではありますが、年収が2,000万以上、となればまた別の話ですよね。笑
誰しもが出来る、とは思いませんが自信のある方はしっかりこの書籍を読み込んでからキーエンスへの転職に挑戦してみてもいいかもしれませんよ。(私はムリです。笑)