2024年6月の四季報 割安ネットキャッシュリッチ銘柄チェック

現金リッチな銘柄のチャート

さぁ以前こちらの記事で紹介しました、元長者番付1位にも輝いた事がある清原達郎さんが推奨される投資方法、ネットキャッシュ比率潤沢銘柄の紹介のコーナーです。

前回は四季報2024年3月号が発売されたタイミングで私が頑張って探してきた銘柄リストを公開しまし、更にその3ヶ月後の株価がどうなっているかのレビューを行いました。

今回は2024年6月に発売された四季報をベースに再度同じ様なリストを作成してみました。前回と被っている銘柄もありますし、新たに表れた銘柄もあります。

4半期でそんなに入れ替わるか?という指摘もあると思いますが、あくまで私が目視でフィルタリングしているので当然抜け漏れ等もあったと思いますので、是非今回のリストも参考して頂ければと思います。

逆に前回も今回も両方掲載のある銘柄は紛れもなく、割安ネットキャッシュリッチな銘柄であると言えると思います。後はしっかり企業分析をしていけると思った銘柄を買ってみるのもいいでしょう。

当ブログではあくまで各銘柄の定量情報を使った絞り込みをしたリストを掲載しているだけですので、実際の投資に関しては自己責任でお願いしますよ!笑

さぁいくぜ!

冥途の土産に教えてやろう
会社名成長性営利率(%)Per配当利回り(%)配当利回り(%)キャッシュ比率(%)
TYK3118.43.6201155
フクビ化学工業3~44.49.83.07175132
ハリマ共和物産43.018.12.28119100
新日本建設3~413.17.93.21101497
バッファロー34.49.34.513194
村上開明堂3~47.549.63.6160489
シイエム・シイ314.219.63.5118082
サンコーテクノ3~48.47.92.9311379
松本油脂製薬421.16.8未定79378
東葛ホールディングス3~46.37.12.812676
SPK44.789.72.5824370
カイノス3~414.89.12.715465
ニチリン3~412.59.14.1751765
旭情報サービス49.8113.5413164
日本新薬3~420.678.93.81228763
菊水 HD3~415.19.13.2814263
タウンニュース社3~416.58.72.284262
オーテック3~4109.83.3921862
太陽化学39.48.13.7435862
クエスト47103.547662
日本電技3~414.949.73.3543061
エフティG420.38.24.7235360
ケアサービス3~46.317.52.073659
アイ・エス・ビー47.33113.117058
ヤマダ Corp3~414.638.43.6213958
E・J HD3~4129.42.8630958
田中建設工業412.39.13.4710157
日本トリム3~415.7112.7929555
Cotta48.87.91.884855
第一カッター興業3~413.49.52.2219854
菱友システムズ49.59.83.1825052
アイエックス・N3~47.99.13.4612552
スターツ出版428.247.81.6314152
NSW411.5122.550647
いであ3~413.88.13.7618044
デイトナ312.36.83.6912642
アクシス510121.726341
シンポ3~415.8112.488741
竹内製作所417.29.93.5280340
FC HLD417.27.23.26440
イフジ産業49.628.53.4811839
プロトCORP47113.3862039
オリコン3~433.19.64.1813032
2024年6月末頃の各種指標

成長性:過去10年~程度の業績推移を見て、ほぼ業績が横ばいなら3、増益・減益を繰り返しながらでも右肩上がりになっている場合は4、増収・増益をずっと達成している場合は5としてますが、、ちょっと主観的な視点が入っている感も否めないので参考程度で

赤字の会社名:前回(3カ月前)の調査でもリスト内に入ってきた銘柄名になります。依然割安な水準で放置されたままの銘柄、という事ですし、指標だけ見るとやはり目に付く銘柄です。

ちなみに銘柄の選別の流れとしてはまず四季報の銘柄を1つ1つ見ながら下記の基準で1次フィルタリングを行っています。

  • PERが10倍前後であること
  • 自己資本比率が60%以上であること
    ※ネットキャッシュ比率が高い銘柄の最低条件は自己資本比率が高い事ですので
  • 配当利回りがそれなりにある事(最低でも2~2.5%程度以上)
  • ここ数年の業績が減少傾向で無い事、且つ業績の振れ幅が大きく無い事
    ※振れが大きいとPERがあてになりませんし、キャッシュを安定的に創出できるか読みづらいので株主還元策(自己株買い、配当増等)を打ち出しにくくなると考えるからです。

四季報1冊ペラペラめくりながら、まずこんな条件で洗出しを行うと大体150∼200銘柄くらいが目に付く様になります。

上記1次フィルタリングを終えた後はそれぞれの企業のもっと長期での業績(過去10~15年くらい)の推移や、直近の4半期別の業績等も見てみたうえで業績に安定性がある程度あって、増加傾向が見える銘柄を更にフィルタリングしますと大体40∼50銘柄くらいに絞られます。

そこまで絞れたら後は各社の決算短信からバランスシートの中身を確認して、ネットキャッシュ比率を計算し、率が高い順にリスト化しております。

ちなみに2回連続1位に輝きましたTYKですが私も非常に気になっておりましたが、2024/5/17の決算発表で減配を発表した事で株価が10%くらい下落しました。

YK、今期経常は1%減益、前期配当を0.8円減額・今期は0.4円減配へ

TYKの株価推移

ちなみに2024年7月時点でTYKは現金が約150億、流動資産としては約340億、投資有価証券が約130億、負債合計が約120億の自己資本比率は約69%となっており、対して時価総額が200億割ってるくらいですので、、、これだけキャッシュリッチで減配する必要あったのですかね、、、と思ってしまいます。

まぁその辺が失望売りを誘ってしまったのだと思いますが。

いずれにしても現在超割安水準にある事は間違いありませんが、今後の業績の不透明感等が中々買いを呼びづらい状況かもしれませんね。

そこに光明を見出せる場合はチャンスが転がっているかもしれません。

このリストに関しても定期的に株価がどうなっているかレビューしていきたいと思いますのでお楽しみに。

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